技術者/研究者を『イノベーション創出力』と『イノベーション萌芽ネットワーク』の両面で評価する「イノベータ評価」を提供開始

アスタミューゼ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 永井歩、以下アスタミューゼ)は、アスタミューゼが保有する膨大な文献データベース(論文、特許、グラント等)を活用し、 企業やアカデミアに在籍する技術者/研究者の『イノベーション創出力』と『イノベーション萌芽ネットワーク力』を定量評価する「イノベータ評価」(人材スコアリング)を開発し、企業内のイノベータの把握・管理・抜擢などの支援を開始することをお知らせいたします。

企業や研究機関の財産である技術者/研究者。アスタミューゼでは、創業当初よりイノベーションを起こすためには個人の持つ技術力、研究力が必要不可欠であり、企業単位での評価だけではなく個人単位を評価、把握し、適切にアサイン、抜擢、獲得できることが企業価値の向上、企業のイノベーションを生み出す力につながると考え、人材に着目した分析を数々実施してきました。優れた”人財”を多く集め、組織する企業は必然的に企業としてのイノベーション創出力が高く、企業価値や株価も安定的に高い事は既に様々な研究によりわかっています。

また昨今、ビジネス・R&Dにおいて単なる深掘りによるイノベーションの創出(知の深化)は難しくなってきている中、社会的には新卒から定年まで同じ企業に在籍することが当たり前ではなくなり、ダブルメジャーという言葉もあるように複数の専門分野を学ぶ人材も増えていく中、多種多様なバックグラウンドを持つ人材による複合的なイノベーション(知の探索)の価値が高まっています。また、そういった人材の魅力は、異なる企業や業界で培った技術力や知見のみならず、これまでのキャリアで築いてきた技術者/研究者間の人間関係にもあると言えます。

企業にはそれぞれの人材評価制度が存在し、独自の指標や基準に基づいて評価がなされていますが、評価者の主観が入る、定性的で基準が明確でない、社内と社外での評価ギャップが大きい、会社の過去のメイン事業領域に偏った評価になりがちと言ったお声を耳にします。客観的で定量的なイノベータ人材の評価を実施したいというご要望を受け、この度『イノベータ評価』を開始しました。 

イノベータ分析の概要

イノベータ分析には、アスタミューゼが保有する豊富なデータベースの中から、論文、特許、グラントの3種類の技術や研究開発に関するデータソースを用います。人物が関連する若しくは保有する技術1件1件に対してデータソースに応じた独自のスコアリングを施し、アカデミア視点、事業会社視点、課題設定能力視点といった様々な観点からその人材の技術力・研究力(≒イノベーション創出力)を評価するとともに、特許の共同出願、論文の共著、グラントの共同研究関係のネットワークを分析し、4種類のネットワーク指標(≒イノベーション萌芽ネットワーク)を算出します。指標の定義はそれぞれ、「多くの人物とのつながりがある」、「多くの人物をつなげるハブのような存在である」、「多くの人物との距離が近い」、「多くの人物とつながりがある人物とつながっている」であり、目的に応じた活用が可能です。 

その人物が複数の組織に在籍した経験がある場合は所属機関ごとに技術力・研究力やネットワークを評価するため、現在籍組織での評価のみならず、社員のバックグラウンドも考慮した体制の構築や業務の検討に活用することも可能です。 

いずれの指標も公開情報に基づく明確なアルゴリズムによって算出されるため、社内外でのギャップがなく公平で客観的なイノベーション創出力、イノベーション萌芽ネットワークの評価が実現できます。また既存の人材評価指標と組み合わせてお使い頂くことで、望まれる企業文化に沿った評価と客観的なイノベータの評価のハイブリッドな人材評価も可能です。 

イノベータ評価の導入例

1. 事業会社・大学/研究機関向け

  • イノベーション創出力向上の組織設計(グループ企業含む横断的なイノベータ人材の把握、適材適所なアサイン、抜擢等) 
  • イノベータ人材の評価・可視化 
  • イノベータ人材採用(スカウト・リファラル)のための可視化 

2. 人材・組織・採用コンサルティング会社様向け

  • クライアント企業様の人材評価支援 

3. 投資会社様向け

  • 投資対象企業の人材評価 
  • 人材評価が高い企業への投資検討 

いずれの場合も人材の技術力・ネットワーク力評価結果リストのご提供、評価結果を活用したコンサルティング等様々な形でのご提供が可能です。ぜひお問合せください。 

アスタミューゼでは『人類の実現力を高める。』というミッションのもと、人材を正しく評価し、個々人が持つ力を最大限発揮できるような支援を続けます。