社員インタビュー掲載・事業開発部 チャブラ・アンシュル

「インド、マレーシア、日本。アスタミューゼでの仕事と、日本で働くこと」

anshul_01.png インド・ニューデリー出身の26才。
日本語の他に、英語、ヒンディー語、マレー語を話すマルチリンガル。

営業(インド)、ITエンジニア(マレーシア)、商社(日本)と転職のたびに業界も国も変わってきたアンシュルさんに、日本で、アスタミューゼで働くことについて聞きました。

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チャブラ・アンシュル 事業開発部
インターナショナルリロケーション営業、ITエンジニア、商社を経て2017年11月アスタミューゼに入社。事業開発部コンサルタントとして企業の新規事業創出、技術活用などのコンサルティングを担当
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(聞き手:アスタミューゼ株式会社 広報 波多野智也)

■日本で初めて知った言葉「報・連・相(ほうれんそう)」「立ち食いそば」

――アンシュルさん、とても日本語が流暢だよね。

実はニューデリーにいた頃日本語学院で約3年、日本語を勉強しました。 インドにいた頃から日本語のスキルを活かして日系企業向けの仕事をしていたので、日本に来る前からかなり話す機会があったからだと思います。

あと、当時日本語を教えてくれた先生の影響で福山雅治さんのファンになり、曲やラジオをよく聴いていました。それで日本語にも慣れたのだと思います。

―日本で働き始めて、「日本の働き方」で驚いた事はある?

いくつかあるのですが、、、「報・連・相(ほう・れん・そう)」は未だに覚えています。 最初に聞いた時「たしかに重要だ!」と思ったけど、日本で働くまでそういう概念を聞いたことが無かったので凄く印象に残っています。他にも東京の人は凄く歩くのが早いし、あと「立ち食いそば」を見た時は衝撃でした。 食事は家で家族と食べるもの。外で一人で立ったまま食事なんて・・・と驚きました。

日本のいいところは「差別がないな」って思いました。日本語が話せるからだと思うけど、僕のことを日本人の同僚と同じように接してくれるなって。それはとてもいい点です。

――意外な感想。「日本は島国だから外国人アレルギー」というイメージがあった。

でも、仕事の時もご飯を食べに行くときも分け隔てなく同じように接してくれますし、仕事中にみんなでジョークを飛ばしあったりしますよね。 今まで働いた国で「仕事の時は仲間のように振る舞うけど、いざ食事に行く時は特定の人種・宗教で集まる」というのを経験したこともあります。 でも日本でそういった「あいつは外国人だから」という扱いを受けた記憶は無いです。

■なぜ日本で、アスタミューゼで働くことにしたのか

――インド、マレーシア、日本と転職のたびに住む場所も変わったけど、アスタミューゼへの入社で「2社連続で日本」で働くことになったけど。

実は転職活動のタイミングから、「日本で働く」を前提に日本企業に絞っていました。 住みやすさで日本は凄くいい国です、仕事でインドやマレーシア以外にもシンガポール、タイ、インドネシア、中国にも行きましたけど日本が一番でした。

その中でアスタミューゼに興味を持ったきっかけは「世界中のデータ」です。 世界中からデータを集めて分析して、すごく「マクロな視点」を持っていた。 社内に知人が1人働いていたことも安心感につながりました。

実際に代表の永井さんと食事しながら話をした時、人材採用や技術活用・新規事業創出コンサルティング、幅広く事業展開する話も新鮮でしたし、「世界中から集めたデータに自信はあるけど、まだまだ海外に向けたインパクトが出せていない」という話を聞き、ビジネス的に面白い、大きなことが出来るかもと思いました。

――でも未経験のコンサルティングの仕事だし、大変なことはなかった?

最初はもう、本当に何もわからない(笑) 膨大なデータが目の前に現れて「凄い、でもこれをどう料理すればいいんだ?」となってしまって。

徐々にそれが理解できて、楽しくなってきました。 同じようなデータの母集団も、切り口を少し変えるだけで見え方が変わる。 例えば「紙素材」のデータから宇宙で使う導電性テザー(EDT)の話にたどり着いたり、普通は思いつかないところまで可能性が繋がるのはとても楽しいです。

その「データから見えた新事実」を知った時の、相手の驚く表情とかも凄く印象的です。

■スケールの大きい経営者と仕事ができる、一生の思い出になる経験をしていると思う

――いまの仕事の楽しいところはどこ?

アスタミューゼで接するクライアントは、大手企業の経営者の方も多いので、自分の会社だけでなく「日本を、世界をどうあるべきか?」という視点で自然と話題が出てくる人が多いです。 その中で議論できる経験はとても刺激的です、本当に普通の仕事をしていたら会えないような人と、スケールの大きい話が出来る。これは一生自慢できる経験だと思っています。

――逆に経営者からのハイレベルな要求があって大変だったりもする?

ありますね。 とくに僕はインド人ですから、「インドの〇〇の動向について教えて」とか「△△という都市は最近発展しているのか?」とか、知らないし行ったこともない話題を出されて(笑) ごめんなさい、インド出身ですけどちゃんと調べておきますね、ってなってしまったり。

でも利点もありますよ。とにかく顔を覚えてもらえる。 「コンサルタントです」ってインド人が来ることなかなかないでしょう?(笑)

いまはだいぶ仕事にも慣れてきました。 アスタミューゼは特許や論文、ベンチャー企業のデータベースも保有していますが、僕が個人的に好きなのは「クラウドファンディングデータ」です。

資料作成のために調査していると、本当に世界中の面白いプロジェクト沢山出てきて、これ欲しいなこれも本当に便利な製品だってものがどんどん出てきます。だから、大手企業が参入して真面目に取り組んだら面白そうなものがたくさんあるなと感じます。

■アジアを繋いで大きい仕掛けを作りたい」

――今後アスタミューゼでやっていきたいことは?

海外、特にアジアを繋いで大きなアクションをしていきたいです。 海外の知的財産データベースの会社と打ち合わせをしたり、上海の新規事業担当とお話する機会があるので、それらを繋ぐ事で色々な可能性が出てくると思います。

アジアは本当に面白い都市が多くて、深圳には10回以上行ってますが何もない場所からあれだけ多くの世界的企業が生まれていますし、生まれ故郷のインド・デリーの近くにあるグルグラム(Gurugram)という街は、昔は何も無かったのにどんどん発展してまるでシンガポールのような雰囲気です。

――アンシュルさんが個人的に今後注目している業界は?

電子決済やブロックチェーン、キャッシュレス化やペイパーマネーを推進するものに興味があります。

僕の生まれたインドは人口が多いのに他の国と比べて発展が遅れました。 その理由として「税金の徴収や預金管理の仕組み化が遅れた」こともあると考えています。

みんな、現金を家に置いて銀行に預けない。 いまはさすがに色々な対策がありますが、昔はお金を持っているインド人が家に貯めて税金払わないこともありました。

今後ブロックチェーン等でフェアな仕組みが普及すれば、かつてのインドのように「稼げているのに都市の発展が遅れる」ことが無くなると思っています。

■とにかく新しいことが楽しい

――ブロックチェーンの話は、アンシュルさんがインドに育ったからこその観点だね。

そういえばもう一つありました。「宇宙」です。

インターステラー(映画)が大好きで何10回も見ているし、オランダの民間プロジェクト「マーズワン」って知っていますか? 2024年に24人の民間人を火星に送る計画。あれにも実は応募しました。 落ちましたけど。

宇宙に興味があるのと、色々な国で働く理由は似ているかもしれません。

ぼくはとにかく色んな人を知りたい、その国や地域の人と同じことがしたい、周りにインド人が1人もいない環境で働くのもストレスじゃなくてわざと選んでいます。 新しいことが楽しいから全然ホームシックにならないです。

ただ、最近日本に長く住んで自分が変わってきたと感じることもあります。 インドに帰国した時1人でカフェに行きコーヒー飲みながら静かに本を読んでいたら、知人に変な目で見られました。インドは本当に人が多くて賑やか。だから1人で読書が珍しかったみたいです。